半月板損傷で膝が引っかかる方へ|原因・症状・施術とセルフメンテナンス

膝の評価テストを行う様子

階段を下りるたびに膝がギクッと止まる―その違和感は半月板損傷かもしれません。
半月板は膝関節で衝撃を吸収し、動きを滑らかにするクッション兼スタビライザー。ここが傷つくと関節内の摩擦が増え、放置すれば変形性膝関節症に進行する恐れがあります。


当院では公認アスレティックトレーナーの資格を持ったスタッフが、施術からスポーツ復帰プログラムまで一貫サポート。本記事では半月板損傷の原因・セルフチェック・整骨院での専門的なケアをまとめました。

膝の評価テストを行う様子
目次

半月板損傷とは 

半月板の構造と役割

大腿骨と脛骨の間にC字またはO字の線維軟骨が左右一枚ずつ存在し、これが半月板です。 

  • 荷重を分散して軟骨の摩耗を防ぐ 
  • 骨同士の適合を高め膝の安定性を補強 
  • 関節液を押し出して栄養を行き渡らせる 

損傷が起こりやすい場面 

  • 方向転換や着地の瞬間に膝がねじれる 
  • サッカーやバスケで外側から押され急に内旋/外旋する 
  • 40代以降の正座・しゃがみ込みなど日常動作の繰り返し圧迫

スポーツ中の非接触型受傷が多い一方、加齢に伴う変性でちょっとした動きでも裂けやすくなります。

※合併症に注意(不幸の三徴候)

 半月板損傷の合併症として、内側側副靭帯(MCL)損傷と前十字靭帯(ACL)損傷がよく起こり、この3つの同時損傷は「不幸の三徴候(Unhappy Triad)」と呼ばれます。さらに、大腿骨外側の骨挫傷を合併する事もあります。

症状とセルフチェック 

初期に出るサイン 

膝を深く曲げたときの「カクン」という引っかかり(ロッキング)が代表的です。 痛みが軽くても切れ端が挟まると急に曲げ伸ばしができなくなることがあります。

 自宅で簡単セルフチェック

  • 朝の歩き始めに膝裏が重だるい 
  • 体重をかけると関節内で「ギュッ」と軋む音や感触が出る 
  • しゃがんでから立つ瞬間に膝が固まり支えが効かない

これらが続く場合は早期に専門家へ相談しましょう。

診断と治療の選択肢

画像検査のポイント

MRIは裂け目の位置・形状・周辺軟骨の状態まで把握できるため必須です。 X線は半月板自体を写しませんが、関節隙の狭小化や骨棘形成を確認して病期を推定します。 

保存療法と手術療法 

レッドゾーン(血流豊富な外側)の小裂傷は保存療法で炎症抑制と筋力強化 

縦断裂やロッキングを伴うバケツ柄断裂は関節鏡下縫合・部分切除が推奨 

手術後は可動域回復→筋力強化→動作再教育の段階的リハビリが不可欠 

放置によるリスク

二次障害と変形性膝関節症 

欠けた半月板片が軟骨表面を削り続けると関節隙が狭まり、O脚変形や慢性疼痛が進行。

早い人で40代から人工膝関節置換が必要になるケースも報告されています。 

応急処置と家庭ケア 

POLICE処置 

P:Protection(保護)サポーターで安定化 
O:Optimal Loading(最適負荷)杖などで軽荷重刺激を維持 
L:Ice(冷却)15〜20分を1日数回 
I:Compression(圧迫)弾性包帯で軽く巻く 
C:Elevation(挙上)心臓より高く保ち腫れを軽減 

リハビリ初期エクササイズ

  • クアドセッティング:膝裏を床へ押し付け大腿四頭筋を収縮 
  • ヒールスライド:仰向けで踵をゆっくり引き寄せ屈曲角度を広げる

痛みゼロの範囲で行い、深い屈曲は当面避けてください。

当院での専門的なサポート内容

主な施術メニュー 

① 関節モビリゼーションとラジオ波による軟部組織の滑走性向上 

② 超音波・微弱電流による炎症鎮静と疼痛緩和 

③ ハムストリング・大殿筋強化、片脚バランストレーニングで動作安定化 

④ 競技復帰に向けた動作習得

⑤ 再発防止に向けた動作習得

フォーム分析と再発予防 

スクワット・ランニング動作を解析し、膝が外反しない動作を習得。

体幹・股関節外旋筋を強化し、衝撃を分散するシューズやインソール選定もサポートします。

 当院が選ばれる理由と施術の流れ

選ばれる理由

– スポーツ現場仕込みの評価技術で原因を「見える化」 

– 施術+運動+生活指導を組み合わせた再発防止プログラム 

– 24時間ネット予約可能・夜20時まで営業し忙しい方も通いやすい 

通院から復帰までの流れ

① 問診・視診・整形外科的テスト 
② 施術計画説明と目標設定 
③ 週1〜2回の施術+個別エクササイズ 
④ 動作検査クリア後スポーツ特異的トレーニング 
⑤ 卒業後メンテナンスで再発防止 

まとめ

半月板損傷は「痛みが引いた=完治」ではありません。裂け目が残存すれば軟骨摩耗が進み、関節寿命に大きく影響します。 膝の引っかかりや腫れを感じたら早めに評価を受け、段階的リハビリで安定した膝を取り戻しましょう。 

東京コンディショニングクラブでは公認アスレティックトレーナーが常駐し、半月板損傷に特化した施術・運動療法で、あなたの「また思い切り動ける日常」を全力でサポートします。

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この記事を書いた人

<資格>
・柔道整復師
・日本スポーツ協会公認 アスレティックトレーナー
<学・職歴>
・東京農業大学卒業
・大正製薬株式会社
・深谷整形外科
・田淵整形外科
・エル整骨院
<トレーナー歴>
・アメリカンフットボールXリーグ ラングラーズ

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