捻挫(ねんざ)と靭帯損傷捻挫したらどうする?家庭でできる応急処置と治療の流れ

捻挫は、日常生活やスポーツ中に突然起こることがある一般的なケガです。適切な応急処置を行うことで、痛みを和らげ、回復を早めることが可能です。本記事では、捻挫が発生した際の正しい対処法と治療の流れについて詳しく解説します。

目次

捻挫とは?その仕組みと症状を理解しよう

捻挫は関節に過度な負担がかかり、靭帯が損傷することを指します。特に足首に多く見られるケガですが、原因や症状を正しく理解することで適切な対処が可能です。

捻挫の定義と仕組み

捻挫は、関節の靭帯が引き伸ばされたり、部分的にまたは完全に断裂することで発生します。最も多いのは足首の捻挫で、急な動きや転倒が原因です。

捻挫の主な症状

捻挫の主な症状は、痛み、腫れ、内出血、関節の不安定感などです。場合によっては骨折との区別がつきにくいこともあるため注意が必要です。

捻挫の程度(軽度、中度、重度)

捻挫はその損傷の程度により次の3つに分類されます。

  • 軽度(1度): 軽い靭帯の伸展で、動作は可能。
  • 中度(2度): 靭帯の部分断裂で、腫れや強い痛みを伴う。
  • 重度(3度): 靭帯が完全に断裂し、関節の安定性が失われる。

捻挫は放置するとどうなる?後遺症リスクを知ろう

捻挫は適切に対処しないと、後々深刻な影響を及ぼすことがあります。以下に捻挫を放置した場合のリスクを解説します。

捻挫を放置するリスク

捻挫をそのままにしておくと、腫れや痛みが慢性化し、動かすたびに痛みを伴う「慢性痛」になる場合があります。また、関節の安定性が失われ、「習慣性捻挫」に陥るリスクも高まります。

後遺症の具体例

  • 習慣性捻挫: 軽い動作でも再発しやすくなる。
  • 関節の可動域制限: 動きが制限され日常生活に支障をきたす。
  • 痛みの慢性化: 痛みが長期間残ることで、精神的なストレスも増大します。

捻挫した後の処置が後遺症に影響を与える

捻挫は発生直後の処置が重要です。この章では、適切な初期対応がいかに後遺症のリスクを減らすかを解説します。

正しい処置が重要な理由

靭帯や周辺組織が損傷している場合、適切な処置を行うことで炎症を抑え、早期回復を促進できます。逆に間違った処置を行うと、回復が遅れるだけでなく、損傷が拡大する可能性もあります。

応急処置での注意点

冷やし過ぎて凍傷を引き起こさないよう注意する必要があります。また、テーピングや包帯での固定がきつすぎると、血流を妨げる危険があります。

捻挫したらどうする?家庭でできる応急処置

捻挫した直後は適切な応急処置を行うことが肝心です。ここでは、家庭で行える基本的なRICE処置について説明します。

RICE処置の基本

  • Rest(安静): 可能な限り動かさず、安静を保ちましょう。
  • Ice(冷却): 氷を布に包んで15~20分間患部を冷やします。これを1~2時間ごとに繰り返します。
  • Compression(圧迫): 弾性包帯で患部をしっかり巻き、腫れを防ぎます。
  • Elevation(挙上): 患部を心臓より高い位置に上げて血流をコントロールします。

<h3>応急処置の注意点

冷やす時間は20分を超えないようにしましょう。また、包帯で圧迫する際は指先の色や感覚に変化がないか確認することが重要です。


<h2>捻挫後の処置は整骨院で専門的なケアを受けよう

応急処置を行った後は、整骨院での専門的なケアを受けることが推奨されます。ここではその理由を解説します。

<h3>整骨院で受けられる治療とは

整骨院では徒手療法や電気治療など、靭帯や筋肉に負担をかけない治療が行われます。痛みの軽減や可動域の改善を図るため、個々の症状に合わせたアプローチが可能です。

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この記事を書いた人

<資格>
・柔道整復師
・日本スポーツ協会公認 アスレティックトレーナー
<学・職歴>
・東京農業大学卒業
・大正製薬株式会社
・深谷整形外科
・田淵整形外科
・エル整骨院
<トレーナー歴>
・アメリカンフットボールXリーグ ラングラーズ

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